ここ3年で、動脈硬化で血管にこびりついて石灰化してしまった老廃物を取り除いたり、バイパス手術してもらったり、4回ほど手術をしてもらっている。
・右足のカテーテル手術(こちら⇒)
・右足の付け根あたりの血管の手術(こちら⇒)
・右足のバイパス手術(こちら⇒)
・左足の太ももあたりの血管手術(こちら⇒)
ありがたいことにとても熱心な先生で、精力的に向き合ってくれる。右足の時は先生自身も試行錯誤の感もあったが、血管を開いて石灰化した石を丹念に取り除くという方法に確信を持ったようだ。学会でも最善の方法であると発表しているという。
それはともかく…
ボクの足の血管は、あちこちで詰まってしまう可能性を秘めているとのことで、定期的に検査をしてくれている。
今回は、半年ぶりの造影CT検査で、先生の顔が渋った…。
「古山さん、人間の体の神秘やなぁ…」
「なんですか?先生…」
「石が成長しとる…、ここ見て真っ白やろ」
CT画像を観て、半年前のと比べて…、血管が詰まってしまっているという。
「手術やな…」
「そうですか…」
「今日は奥さんは?」
「仕事です…」
先生は、これまでの経緯で、家内の方が話が早いと思っている。ボクは手術を怖がってグズグズ言うと思っている。
「今度は足の付け根あたりで…」
足の血管の絵図を広げて説明してくれる。
手術の日程はほぼ一ヶ月先。なんでも他所の病院からよく手術に立ち会いに来るそうで、その日を当てたいようだ。すでに一件手術予定が入っていて、それが終わってからの手術になるという。
その辺は、先生の都合で構わない。日に2件も3件も手術をこなす先生であることは先刻承知済みだ。覚悟して待ち構えるしかない。
定期チェックで、痛みがくる前に手を打てて安心この上ない。が、先生の話では、この先、まだまだ詰まって来そうな所が何ヵ所かあると…。悩ましいこと…。
(つづく)