心臓バイパス手術(3)ー手術は始まったのだ

心臓冠動脈バイパス手術のため、隣市の病院に入院している。

 

「むだ毛を処理しておきます」

手術前日、恒例のむだ毛処理だ。

どの看護婦さんも慣れた手つきでサッとパンツをおろす。

おろされるこっちは慣れてないのに・・・。

「あれ?きれいね。そうかカテーテルやったばっかりね」

 

カテーテルの時もそうだったが、

この頃のむだ毛処理は、つるつるに剃ってはしまわないようだ。

高校生の頃、盲腸の手術の時は、カミソリでつるつるに剃ったように

記憶しているのだが。

 

しかして、いよいよ手術当日。

 

朝から、妻も娘も母親も病院に来てくれている。

これから始まる7時間ほどの手術を待機してくれるのだ。

 

急にそわそわしだす。

何かやり残しはないか、言い残しはないか、万が一のために・・・・・

往生際が悪い・・・。

 

手術室前の廊下で、

「それではここでご家族とお別れです」

「がんばってね。」「がんばってよ。」「がんばんなさいよ。」

ひとりひとり手を握って心配そうに見つめてくれる。

 

手術室に入り、扉がしまり、車椅子でしばし待機する。

テレビで見るような機材が並んでいるのをきょろきょろと見回す。

やがて車椅子が手術台の脇に付けられ、

「大丈夫?自分で上がれる?」

「はい、大丈夫です。」

 

手術台に横たわると、カテーテルの時と同様に、

看護婦さんたちがワッと寄り集まってくる。

あっという間にパジャマが脱がされ、

いろいろな機材が体に取り付けられていく。

 

麻酔担当の○○です、よろしくお願いします。

それでは眠くなる薬を入れていきます。

看護担当の○○です、よろしくお願いします。

 

名前を覚えられない・・・^^;

 

何だったか覚えがないけど、何か質問された。

リラックスさせようとしてくれてるんだなと思った。

 

それにしても脈絡のない質問だと3問目位に思った。

その後は覚えていない。

 

 

手術は始まったのだ。

 

つづく

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