それはまだ娘が小さかった頃のこと。
娘は自分が食べたビワのその種を畑にまいた。
大きくなってたくさんビワが食べられますように。
娘は毎日お水をあげた。
出てこい出てこいビワの芽…
と、ほどなく、ビワの種はすっくと芽を出した。
それはまるで、アニメのトトロで、
サツキとメイがトトロにもらった木の実を庭にまくシーンのよう。
だけどトトロは居ないようで、ビワの木はすぐに大きくはならず、
10年くらいかかっただろうか実をつけるまで。
それも実が成り始めて最初の1年2年はあまり甘い実にはならず…
それでもやがて、
娘が食べきれないほど甘く美味しいビワが実るようになった。
娘が大学生になって、家に娘の姿は見えず声も聞こえなくなって…、
さくらんぼは元気をなくしてしまった(その話はこちら⇒)が、
ビワは年によって豊作不作はあるもののずっと実を付け続けている。
そして、今年もたわわに実ってみせた。
大きくてきれいな実を選んで摘んで、遠くに嫁いだ娘に送る。
おまえが種を植えたビワは今年もたわわに実をつけたよ。
娘と孫と、どんな話をしながらこのビワをほおばるのか、
そんなことを想像しながらビワを摘んで娘に送る。
それでもまだたくさん残っているビワは、
そのままではすぐにダメになってしまうので、
ジャムかコンポートか、保存できるようにしておこう。
包丁で二つに切って、外皮をむいて、種を取り除き、内皮もむく。
灰汁のせいなのか何なのか、ビワはすぐ黒ずんできてしまうので、
CCレモンに浸けながらおく(炭酸とレモンでいいのかも…)。
すると、きれいなまま処理が進められる。
灰汁を取りながら、砂糖で甘さを加減しながら、グツグツと煮る。
って、ここは母さんにバトンタッチ!
実をつぶさずに、コンポートにする。
ビワのコンポート、完成!
ヨーグルトのお供に少し味見したら、
あとは冷凍保存にして、娘や孫が遊びに来れるのを待とう。
家で美味しいビワが実るなんて羨ましいですー、しかも娘さんの埋めた種から!!そして無駄にすることなく、更に美味しいデザートへなってるなんて。
確か実家に昔あったんだけど美味しくなかったのか食べた記憶のないまま無くなってます、こやまんさんの手入れが良いので美味しいのが出来るのでは?
ユメさん、こんにちは。
娘や孫のため、とか言いながら、コロナ禍の老夫婦のボケ防止の楽しみになっています。
ビワを送るついでに、桑の実やジューンベリーやその他野菜などを荷造りして3人の子供たちのところに送り、今回ビワはコンポートに、桑とジューンベリーはジャムにと、けっこう2日位はあーだこーだ言いながら過ごしています。
ありがたいことです。