「ドライウェイトを64.3kgから64kgに変更しますね」
レントゲン検査の結果、そう告げられる。
「そうですか」
「心胸比が48.6で、先月より2.1増えちゃってるのね」
透析患者のブログです。2008年、50歳を過ぎて透析生活者となりました。透析になる前のジタバタした苦悩や、その後の透析を苦にしない(時々苦になりますが・・)暮らしや体験を綴った透析ブログです。心臓バイパス手術があったり、チベット体操でダイエットしたり、フォークソング・ライブしたり、トレッキングしたり、そんな内容です。では、どうぞ↓
「ドライウェイトを64.3kgから64kgに変更しますね」
レントゲン検査の結果、そう告げられる。
「そうですか」
「心胸比が48.6で、先月より2.1増えちゃってるのね」
透析患者は、ウイルスや細菌への抵抗力が弱まっている、と聞く。
へぇ~、そうなんだ。と他人事とのように聞く。
が、喉が痛くて声が出ずらく、ほとんどしゃべらない一日を過ごして、
そうなると、抵抗力が弱いことを実感し、感染症が心配になる。
透析中に、ベッドのテーブルに何やらリーフレットが配られる。
何も言わずに置いていかれたから気になって、手にしてみると、
「かかりつけ医を持ちましょう」と書かれてある。
よく見ると、
市立病院が発行元になっているA4版の綺麗なカラーのリーフレットだ。
なんで?かかりつけ医?
「初めてなんですけど、私が補助させてもらいますので、いいですか?」
「はい、どうぞ」(って、イヤだとは言えないでしょ、ふつう)
初めて透析の針を刺すという看護婦さんの登場で、
いつもの看護婦さんが補助につくから、穿刺させてもらっていいか、という。
本当はまだ、透析しなくても良かったんだろうなぁ、とこの頃思う。
いや、透析当初から、そういう思いはあるのだけれど、
そんなこと思うのは、親身に診てくれているお医者さんに対して、
不遜きわまりない、甚だしく尊大なことであると、言い聞かせている。
だけど、透析歴5年、6年と経過するうち、
透析に慣れるとともに、透析のある暮らしの限界にも幾度かぶち当たる。
そんな時、透析じゃなかったらなぁ、と思う。
透析を始めて半年くらいの頃、それはそれは激しい便秘に襲われ、
看護婦さんを頼り○んこまみれの悪戦苦闘を強いられた。
もう二度とあんな目には遭いたくない。
だけど、透析をしている以上、水分を除去することは避けられず、
常に便秘と隣り合わせの境遇に居続けることになる。
どうして便秘になるのか。
どうしたら便秘にならずに済むのか。
「お布団から、シャント出しておいてね」
看護婦さんから指摘される。
透析が始まると、どういうわけかいつも寒気がして、
布団も夏でも胸まで掛けている。しかも一年中冬のパジャマを着て。
当然、シャント側の腕にも布団をかけている。
透析を始めてから半年くらいが経ったころ、
強烈な便秘に襲われた。
そういう経験は産まれてこの方、一度も無かったので、
まさかそんなふうになるとは想像もつかないわけで、
懲りた・・・。
いや、もっと懲りたのは看護婦さんだろうなぁ。
申し訳ない、面目ない、みっともない・・・・。
「どうしても出ないんです・・・・。」