「もう今日は採れるキュウリないわよ」
「全部採った?」
「ほら、こんなのも!」
初めての看護婦さん
「初めてなんですけど、私が補助させてもらいますので、いいですか?」
「はい、どうぞ」(って、イヤだとは言えないでしょ、ふつう)
初めて透析の針を刺すという看護婦さんの登場で、
いつもの看護婦さんが補助につくから、穿刺させてもらっていいか、という。
本当はまだ透析しなくても良かった?
本当はまだ、透析しなくても良かったんだろうなぁ、とこの頃思う。
いや、透析当初から、そういう思いはあるのだけれど、
そんなこと思うのは、親身に診てくれているお医者さんに対して、
不遜きわまりない、甚だしく尊大なことであると、言い聞かせている。
だけど、透析歴5年、6年と経過するうち、
透析に慣れるとともに、透析のある暮らしの限界にも幾度かぶち当たる。
そんな時、透析じゃなかったらなぁ、と思う。
福島へ出張で臨時透析
「5月17日(土)に臨時透析をお願いしたいのですが」
「個人からの予約は受け付けておりませんので・・・・」
「え?そうなんですか、ど、どうすれば良いですか?」
「現在、透析を受けられている病院に連絡してもらって下さい」
帰還困難区域を目の前にして
福島県いわき市へ出張した。
海岸線あたりの大震災の被災状況や、
可能なら福島第1原発の被害の状況をこの目にできないものか。
そう思って出張の時間を工面する。
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便秘対策を練る
透析を始めて半年くらいの頃、それはそれは激しい便秘に襲われ、
看護婦さんを頼り○んこまみれの悪戦苦闘を強いられた。
もう二度とあんな目には遭いたくない。
だけど、透析をしている以上、水分を除去することは避けられず、
常に便秘と隣り合わせの境遇に居続けることになる。
どうして便秘になるのか。
どうしたら便秘にならずに済むのか。
透析事故を防ぐために
「お布団から、シャント出しておいてね」
看護婦さんから指摘される。
透析が始まると、どういうわけかいつも寒気がして、
布団も夏でも胸まで掛けている。しかも一年中冬のパジャマを着て。
当然、シャント側の腕にも布団をかけている。