「いざっていう時のために、ニトロね」
って美しい女医先生に処方してもらったニトロ。
透析患者のブログです。2008年、50歳を過ぎて透析生活者となりました。透析になる前のジタバタした苦悩や、その後の透析を苦にしない(時々苦になりますが・・)暮らしや体験を綴った透析ブログです。心臓バイパス手術があったり、チベット体操でダイエットしたり、フォークソング・ライブしたり、トレッキングしたり、そんな内容です。では、どうぞ↓
あの日、呼吸が苦しくて目が覚めたあの日、(この日)
それをきっかけにして透析治療へとなだれ込んで来てしまった。
透析が始まってからは苦しくなることもなく、
のど元を過ぎたことは忘れ去ってしまっていた、ある日のこと。
人工透析には、莫大な費用がかかる。
その内訳は知らないが、月に40万円ほどかかるのだそうだ。
とても個人が負担し続けられる額では無い。
しかし、公的助成制度が確立していて、個人負担はゼロに等しい。
市役所の社会福祉課に障害者の申請に出向く。
そう、人工透析患者は、1級の身体障害者なのだ。
身体障害って、とっても特別なことで、普通では与り知らないこと。
そう思っていたことが我が身に降りかかってきた。
シャントの再手術から10日が過ぎ、抜糸の日を迎える。
手術後の何日かめから、
手術跡が部分的に腫れて赤くなってきて、親指の付け根あたりが鈍く痛い。
透析病院の看護婦さんによれば、
シャント手術によって分断されて動脈の先に血液が充分に循環しなくなって
いることも考えられる、とのこと。
シャントの再手術のため、手術室に入る。
一年半前のはじめてのシャント手術と同じ細い十文字のベッド、
それを照らす大きなライトが天井からつり下がっている。
今回はもう先生がスタンバイしている。
左手は手術、右手は血圧、とベッドに十文字に張り付く。
夜中に目が覚めたら、シャント音がしない。
朝まで、マッサージを繰り返し、
もう腕が痛くなってしまうほどにマッサージを繰り返し、
夜が明けて諦めた・・・。
夏の寝苦しい夜、草木も眠る丑三つ時、
暑さのせいか、痛みがしたからか、目が覚めた。
左手のシャントに右手をやると、
あれ?ドックンドックンという脈を感じない・・・・・。